たこさん's 雑記&日記

ゲームの話を中心に、日々思ったことなどを書き綴っています。モンスターハンターとPCゲーム(銀色シール付き)、ボードゲームの話がメイン。
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一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
(2009/07/18)
ジョージ・オーウェル

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ずっと読もうと思いつつ積んでた本の一つを崩してみました。
なかなかに歯ごたえがありましたね~。都合2週間くらいはバッグの中に入れてたかな。

社会主義の行き着く先、全てを党が握り、監視する管理社会を描いているお話。
現在の情勢に合わせてあらゆる過去の記録を改竄する「真理省」
そこで働くウィンストン・スミスがあることから党に疑問を抱き、追求していくお話。

救いのない結末なのはある程度予想してましたが、
それよりも国民を支配する各種システムがすごく上手に描かれていて、これに恐怖を感じます。

テレスクリーンというTV+カメラのような機器で各部屋の中まで隅々を監視し
党に反することを考えただけで思考犯罪として捕まってしまう世界。
言葉を作り変え、言葉の意味や語彙そのものを減らすことによって人々から高度な思考をする能力を奪う。
国内全ての出版物を党が管理し、現在の情勢に従って都合の悪いものは全て回収し書き直す、
この書物の改竄により人々から歴史を奪う。
全ての情報は党が管理し、都合の悪い情報は流れない仕組みとなっている。
子供は親を見張り、告発するように教育し、
性行為をただの繁殖行為、党への義務として快楽を否定する教育を施すことで
親と子、男女の結びつきを壊す。
党中枢を天辺とした組織をつくり、中枢以外の者達を貧困に留め置くことで
それぞれの生活に手一杯の状態にさせ、余計な知識をつけさせることを防ぐ。

これらのシステムを統合して、ゆるぎない党の管理社会が出来上がっている。

戦争は平和なり
自由は隷従なり
無知は力なり


これが党の3つのスローガン。
これだけみたらなんのこっちゃ?と思うのですが
読み進めて行くとなるほど、党の支配システムをうまく言い表しているのだなとわかる。
「真理省」「愛情省」「潤沢省」これらの名前もすごい皮肉なんですよね。
このあたりは読めばわかるさ。


この本が書かれたのが1949年、第二次世界大戦が終わったすぐ後で
ソビエトなどの共産主義が台頭してくる頃ということを考慮に入れると
広がっていこうとしている共産主義、全体主義の恐ろしさを広めるための意味が
多分に含まれた作品なのかな、と思います。

今この党の形に近いところが2箇所ほど、近隣諸国にあるような気がしますねぇ。



「二重思考」"Double Think"
これが一番のキーワード。
矛盾する二つの事項を等しく信じる思考。
故意に嘘をつきながら、しかしその嘘を心から信じていること。
都合の悪くなった事実はすべて忘れ、後でそれが必要となった時には、必要な間だけ思い出すこと。
客観的事実を否定し、その間ずっと、自分の否定した事実を考慮に入れておくこと。

なんともややこしい不思議な思考法だことで。
でもなんか、現実にもコレの使い手、いるような気がしませんか・・・?


一言でまとめてしまうと、
「完全管理社会、怖いな」という事になるか。
ちょっと読み進めるのが骨でしたが、良い作品だったと思います。
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